【ゲームレビュー】スターサンド・アイランド | 黒い花で大富豪に!農業自動化にハマった150時間

スターサンド・アイランド ゲームレビュー アイキャッチ画像

都会暮らしに疲れて、10年ぶりに生まれ故郷の島へ……。そんなスローライフゲームの王道から始まるのが「スターサンド・アイランド」です。キャラクターの作り込みには正直がっかりしましたが、農業の自動化にハマれる人なら150時間あっという間の一本でした。

項目点数
没入感14/25
システム13/25
やり込み要素19/25
コスパ22/25
総合68/100

基本情報

タイトルスターサンド・アイランド(Starsand Island)
発売日2026年8月18日(正式版)
開発元Seed Sparkle Lab
定価6,600円(DL版)/購入価格5,280円(PS Plus割引20%)
対応機種PS5/Nintendo Switch 2/Xbox Series X/S/PC
日本語対応あり(字幕・ボイスとも)
クリアまでのプレイ時間約150時間(プラチナトロフィー取得済)

どんなゲーム?

舞台は南の海に浮かぶ星砂島。主人公は幼いころを過ごしたこの島に10年ぶりに戻り、島民として新しい生活を始めます。スタート地点は、森の中のツタだらけの小さな小屋。所持金はなんと0からのスタートです(笑)。

10年ぶりに戻った島の、ツタに覆われた森の小屋。所持金0からのスタート

島では「製造」「冒険」「栽培」「漁獲」「飼育」といった職業につき、それぞれのメンターのもとでスキルを上げていきます。スキルアップの試験がそのまま仕組みの勉強になる、よくできた作りです。

何から手をつけてもOKな自由度の高さが特徴で、オンラインで最大4人のマルチプレイにも対応しています。

こちらは同じ小屋の、プレイ後半の姿です。周りはすっかり畑と動物だらけ。水やりはスプリンクラー、肥料は自動施肥箱、収穫はロボットにおまかせです。とはいえ、収穫した作物を各機械にセットして加工するのは自分の仕事なので、のんびり眺めているだけとはいきません(笑)。

空から見下ろした後半の牧場。スプリンクラーとロボットで自動化された広大な畑

没入感(14/25点)

ストーリーについては、正直メインと呼べるものは特にありません。このジャンルではおなじみの流れですが、スローライフにはそれくらいがちょうどいいのかなとも思います。

グラフィックはアニメ調で、キャラクターはみんなかわいらしい見た目です。とくに主人公の着せ替えや髪型の変更が手軽にできるのがうれしいポイント。私は季節ごとに服を替えて楽しんでいました。

ただ、島民キャラクターは残念な印象です。島民の半分にあたる16人が恋愛対象で、性別に関係なく仲良くなれます。女性キャラはすぐ覚えられたのに、男性キャラは約半数が銀髪(白髪?)で、髪型も似たり寄ったり。性格もプライド高めの人が多くて……。正直、見分けがつきにくいです。あと、男性キャラが普段からほんのり頬を赤らめているのも、個人的にはいらなかったかなと。

キャラごとの会話も、段階的な変化がほとんどありません。好感度が上がるとイベントが起きて、いきなり感情が爆発するようなシーンを見せられることもあるのですが、こちらはまだそこまで思い入れがなく……。結果、全員を淡々と攻略していました。長い説明ゼリフが多いうえに、日本語訳が不十分で口調が安定しなかったり、ときには性別まで変わっていたり。どうしても入り込めなくて残念な気持ちに。

同居人も選べるので、私は庭の雰囲気に合いそうな栽培メンターのイツキを選びました。……が、一緒に住んでもセリフが変わるわけでもなく、家の周りを箒で掃除しているだけ。公式でも結婚ではなく同居扱いのようなので仕方ないですが、恋愛対象を半分に減らしてでも、ひとりひとりを作り込んでほしかったというのが本音です。

夜の豪邸の門前で同居キャラクターと

BGMは邪魔にならない程度で、あまり印象には残りませんでした。竹が生い茂る中華風エリアで、曲も中華風に変わるのはよかったですね。

コモル
コモル

見た目は本当にかわいいんですよ……。中身がもう少しついてきてくれたら、推しができたかもしれないのに。

システム(13/25点)

快適だったのは、なんといっても移動手段の充実ぶりです。最初は島の高低差と移動距離にうんざりしますが、わりと早い段階でスケボーが手に入ります。続いてローラースケート、水上や段差を越えられるホバーと増えていきます。さらにテレポート装置で自分でファストトラベル地点を作れるようになり、最終盤には觔斗雲(きんとうん)で空まで自在に飛び回れるという至れり尽くせりっぷりです。車や馬などもありますが、使い勝手がいまひとつで出番は少なめでした。

アイテム管理も工夫されています。保管箱をひとつ開くとLRボタンでほかの箱に切り替えられ、R2を押せば「箱に入っているのと同じアイテム」を手持ちからまとめて移してくれます。私は箱に「上級種」「下級作物」などと名前をつけ、各アイテムを最低1個は残しておく作戦で、ボタン連打だけで片付けていました。魚を魚肉に、魚肉を飼料に……と素材が連鎖するので、なんでも売ればいいわけじゃないんですよね。

とはいえ、後半は箱が増えすぎて結局面倒に。大きな倉庫ひとつとソート機能があれば、それで済む話だったりもします(笑)。

不満点でいちばん大きいのは、屋内でも雨や雪が降ることです。冬になると家の中に雪が積もり、ベッドまで真っ白に。極めつけは、ゲーム内屈指の高級住宅で起きたイベントです。カウンターもテレビも雪をかぶった部屋で、キャラクターが真剣な話をしてくるんです。シュールすぎて、どんな顔で見ればいいのか分かりませんでした……。冬でなければ、いいシーンだったはずなのに。建築好きな人ほど、ここでやる気をそがれると思います。いつか、アップデートで改善されることを願います。

冬に室内まで雪が積もった高級住宅で、シリアスな会話が進むシーン

ほかにも、よく通う「蛍月の森」の出入りでロードが長い、2〜3時間遊ぶと1回はソフトが落ちる、といった問題もあります(オートセーブがこまめに入るので、大きな巻き戻しがないのは救いでした)。マルチプレイでしか貯まらないポイントで買えるアイテムがあったり(効率は悪いですが救済措置はあります)、家具のデザインが絶妙に好みに合わなかったり(色や柄を変えられたらよかったのに)と、細かい不満も多めです。

序盤のつまずきポイントと対処法

気づきにくい機能がいくつかあります。バッグの拡張は、バッグ画面でタッチパッドボタンを押すと確認できます。製造スキルの「素手で十分」は、バッグ画面でLスティックを押し込むと使えます。とにかくスマホ(メニュー画面)はこまめにチェックするのがおすすめです。快適に遊ぶための項目がちゃんと用意されています。

何から始めるか迷ったら、まずは「製造」と「冒険」を一気に進めて、移動手段を快適にしましょう。あとは「星砂ライフ」の達成条件を見ていれば、目標に困ることはないはずです。

コモル
コモル

オートセーブのおかげで被害は小さいとはいえ、落ちるたびに再起動を待つのは地味にこたえます……。

やり込み要素(19/25点)

私が夢中になったのは、職業のマスターとお金稼ぎです。まずは「製造」と、その材料を集める「冒険」をマスター。続いて「栽培」「漁獲」「飼育」も並行してマスターしました。

次に目指したのがお金稼ぎ。手軽なのは採掘ロボットに鉱石を掘らせて売る方法ですが、私が選んだのは、全作物の「朽ちない種」を集めて季節を問わず育てること、そして単価の高い「黒い花」を朽ちない種で量産することです。これには鉱石も魚も、飼育で手に入る副産物も必要になるので、メンターから教わった知識を総動員する感覚がとても楽しかったです。

そしてついに、7×8マスの畑4面分で、朽ちない種による黒い花の量産に成功!その後、管理が大変な大規模農園はいったん全部片付けて、最初の小さな家を上級田園風ホームに建て替えました。いまは黒い花の畑に、作物の生育を早めてくれる養蜂箱とミツバチ、草取りをしてくれるウサギ、回収は収集ロボットにおまかせ。農業はかなり縮小したのに、ミツバチが働いてくれる晴れの日なら1日40万は楽に稼げます。畑を広げればもっと稼げるはず。……ただ、もうお金の使い道がないのが悲しいところです(笑)。

稼いだお金でバグパイプ島を購入し、図面セットから中華風宮殿も建てました。

購入したバグパイプ島に建てた中華風宮殿と庭園

一方で、図鑑埋めまではやっていません。釣り・料理・建築も、楽しむ動機になるものがあまりなくて……。

トロフィー情報はこちらです。

  • クリア時点の取得状況:32/32(プラチナ取得済み)
  • プラチナの難易度:低め。私は150時間かかりましたが、プラチナだけをまっすぐ狙えば半分くらいで取れそうです
  • 取り逃し(時限)要素:トロフィーに関わるものはなし。恋愛対象キャラの最終イベントは決められた時間に行かないことで「見ない」選択もできますが、うっかり見逃してもロールバック機能で4日前までなら戻れます

目標にするのにちょうどいい難しさで、自然と狙う気になりました。

コモル
コモル

ミツバチが飛んでいる晴れの日は、黒い花畑を眺めているだけで機嫌がよくなります。これがやっと手に入れたスローライフってやつですかね。

コスパ(価格とプレイ時間)(22/25点)

※当ブログでは「購入価格÷100=損しないプレイ時間」を基準にしています(例:2,000円なら20時間遊べれば元が取れた、と考えます)。

今回は発売直後に、定価6千600円のところをPSプラスの20%割引で、5千280円で購入しました。当ブログの基準だと、約53時間遊べれば元が取れる計算です。

実際のプレイ時間は150時間なので、基準の約3倍。プラチナだけを狙って半分の時間で終えたとしても、しっかり元が取れています。定価でも基準は66時間なので、農業ゲーム好きならまず損はしません。

不満点はあれど、150時間楽しめたのは事実。コスパは文句なしです。

コモル
コモル

ソフトが落ちて再起動を待った時間を差し引いても、元は十分取れています(笑)

こんな人におすすめ/合わない人

こんな人におすすめ

  • 農業ゲームが好きで、栽培の自動化や効率化にハマれる人
  • 移動手段がどんどん便利になっていく成長感を楽しみたい人
  • アニメ調のかわいいグラフィックや、主人公の着せ替えが好きな人

こんな人には合わないかも

  • キャラクターとの恋愛や交流をメインに楽しみたい人
  • 家づくりやインテリアにこだわりたい人(冬は室内に雪が積もります)
  • 収穫から加工まで、すべてを自動化したい人(自動化はある程度まで)

あのゲームが好きなら

同じ棚に並べるなら、以前レビューした「牧場物語 Let’s!風のグランドバザール」です。どちらも王道のライフシムですが、得意分野ははっきり分かれています。

キャラクターや季節の暮らしをじっくり味わいたい、限られたリソースでいかに稼ぎ出すかというゲーム性ならグランドバザール。移動の自由さや、自動化でお金をガンガン稼ぐ快感を楽しみたいならスターサンド・アイランド、という住み分けです。グランドバザールで畑づくりにハマった人なら、黒い花の量産もきっと楽しめるはずです。

総評:コモルおすすめ度68点

キャラクターの作り込み不足や室内の雪、ソフトが落ちる問題など、不満点は正直たくさんあります。没入感とシステムは、そのぶん控えめな点数です。

それでも、職業をマスターしながら知識をつなげ、黒い花の量産にたどり着くまでの過程は本当に楽しかったです。やり込みとコスパの高得点は、150時間ちっとも飽きずに遊べた証拠です。

キャラより畑、恋愛より自動化!という人には、ぜひ遊んでほしい一本です。アップデートも続いているので、まずはセールのタイミングを狙って、星砂島で大富豪を目指してみてください。

コモル
コモル

黒い花の畑、みなさんは何面まで広げられますか?ぜひ、私より稼いでみてください!

画像はゲーム内スクリーンショットです。
©Seed Sparkle Lab